おはようございます。

今日は朝の更新です。

大学が始まって色々バタバタしているもので...。




さて、

前回、日本人の暮らしの変化について投稿させて頂きました。

暮らしの近代化によって人々の生活は豊かになりましたが、

それと同時に近代化が自然にまで進んでしまい、

人と自然との共生、里山生態系が崩壊してしまいました。

という投稿内容でしたね(結構大雑把ですがww)。


今回は前回お話できなかったことを前回の内容を踏まえた上で追加させて頂きます。




奥山里山のことです。

前回書いた様に里山はかつてムラビトたちの生活空間、奥山は神の世界だったと書きました。

その事で里山は人々からの適度なダメージによって生物多様性の豊かさを保つことができ、

奥山は貴重な原生的自然を保つことができました。


しかし、

生活の近代化が進むにつれ、そのバランスは崩壊し、

奥山と里山、それぞれ違った問題が生じてしまったのです



まず、奥山ではオーバーユース(過剰利用)という問題が生じました。

オーバーユースとは自然の生産力や回復量を上回る量を収奪することによる問題です。

前回も書いた様に戦後、奥山に原生林は乱伐されてしまいました。

それと同時にスギなどが一斉造林され、スギ花粉による花粉症が問題となっています。

九州では植栽放棄が5000ha超にも及び、大問題となっています。


次に里山ではアンダーユース(利用不足)という問題が生じています。

アンダーユースとは言ってしまえばオーバーユースとは真逆、

これまで資源として使ってきたものを放棄して顧みないことによる問題のことです。

前から書いてる様に里山は人が手を加えることによってできる自然環境のことなので、

放棄してしまえば里山生態系は自ずと崩壊していきます

かつて資源として使っていた人工林が放置されてしまったことにより極相林にまで成長していまい、

地面まで日光が届かなくなり、人工林のしたに植物が生えてこなくなります。

よって生物多様性は低下してしまいます

また放棄した田畑は草地と化し、里山は消えていってしまうのです。



今回紹介したオーバーユースとアンダーユース、

オーバーユースは開発途上国、アンダーユースは先進諸国でそれぞれ起こるのが普通なのですが、

日本ではそれが同時に起こってしまっているのです



非常に複雑な問題ですね...。

しかしこれらの問題を引き起こしてしまったのは私たち人間なのです。



かつて自然を敬い、神の世界として崇めていた人間が、

ここまで変わってしまうとは...。

正直自分自身に恐怖すら感じます

しかし近代化は時代の流れですから止めることは決してできませんし、

国の方針をひっくり返すのもほぼ不可能でしょう。

今私たちに求められる事は人と自然が共生できる新たな生活スタイルの確立です。

人々の生活スタイルの中にどの様にして自然を取り込むか...、

まずは自然の素晴らしさを伝えていかなければなりません。

それは研究者や学者が行うことと思いがちですがそうではない皆さんにもそれはできます。

その為に僕はこの場を設けています。

もう研究者や学者のみならず、そうではない人々も真剣に考えなければならないと抑えきれないところまで問題が悪化してきているのです

みんなできる限りのことをやっていきましょう。